シンポジウム

「オープンデータの社会情報学~開かれた社会を目指して~」

9月20日(土) 14:15-17:15
吉田南総合館(南棟) 共南11講義室

  • 登壇者: 高橋徹(株式会社ATR Creative) 楠正憲(ヤフー(株)) 渡辺智暁(国際大学GLOCOM) 中村好宏(京都市)
  • 討論者: 正村俊之(大妻女子大学) 庄司昌彦(国際大学GLOCOM)
  • 司会: 新川達郎(同志社大学)

趣旨

本大会のシンポジウムは、「オープンデータの社会情報学~開かれた社会を目指して~」をテーマとすることにいたしました。ICTの発展と実装が進む中で、私たちはこれまでとは全く異なるデータ環境におかれつつあります。オープンデータについては様々な定義があり、また古くて新しい概念ですが、自由使用、再利用、再配布が可能なデータであって、技術的にもアクセスや処理が容易なものと考えることができます。

日本では、国や地方自治体が持つデータをオープンデータとして活用することが、政策的には進められていますが、公共部門に限らず民間を含む様々な分野でのオープンデータ化が、これからの社会発展や国民の広い意味での福祉に貢献することになるでしょう。

オープンデータは、情報のみならず社会にある様々な資源を活用する機会を私たちに与えてくれますし、それにとどまらず未来への選択肢を豊かにすることにも寄与するものと思われます。オープンデータが社会を変えること、そして未来を形成していく可能性があることを見通しておく必要があるのです。

もちろんそこには様々な隘路があります。オープンデータを支える技術基盤や通信基盤、ソースやコンテンツにかかわるマーケットや社会組織、利活用やアクセスにかかわる制度、情報の権利とその保護、価値の交換や媒介にかかわる諸問題など、情報社会の基盤的条件とも重なる検討事項がたくさん見出されます。

社会情報学会としては、以上のような問題意識に基づき、オープンデータがより多くの人々にとって望ましい社会への道を開くのかどうか、万人にとって「開かれた社会」に向かうことができるのかどうか、このシンポジウムを通じて考えてみることにしました。

大会テーマにあります情報の自由と社会の自由に近づいていくために、それを支える技術や基盤を考え、それらを条件づける社会、経済、政治、行政、法律などを含めて、社会情報学会会員や関係の専門家の皆様方の力添えをいただき多面的に検討をいたしたく存じます。